沖縄を代表する地銀といえば「琉球銀行(りゅうぎん/琉銀)」と「沖縄銀行(おきぎん/沖銀)」ですが、それぞれよく比較対象に挙げらることが多く、互いに切磋琢磨にという感じです(‘ω’)!
沖縄県民であればどちらか一つの銀行口座を持っているという方がほとんどだと思います。公共料金の支払や給与振込に必要になることが多いですからね!とはいえ、小さな県ではありますがどのような金融機関があるか改めて調べてみると…いろいろあるもんですね(‘ω’)
- 琉球銀行(第一地方銀行)
- 沖縄銀行(第一地方銀行)
- 沖縄海邦銀行(第二地方銀行)
- ゆうちょ銀行
- JFマリンバンク(沖縄信漁連)
- JAバンク(JAおきなわ)
- ろうきん(沖縄労金)
- コザ信用金庫
そんなよく比較されることの多い、沖縄の地銀二行を個人利用の目線で自己流でサクッと調べてみました!
目次
ズバリ!琉銀(りゅうぎん)と沖銀(おきぎん)どっちがオススメ?
「比較してみました!」なんて言ってみたところで、僕から口座開設に悩んでいる人に伝えたいのは…
です。というのも、どちらの銀行も個人利用の範囲ではサービス面であまり大差がないからです!
- 取引項目(給与振込・年金受取・資産運用(金融商品)・公共料金自動支払・借り入れ・クレジットカード利用など)に応じて優遇サービスを受けられるポイントサービスの存在や特典内容にほぼ同じ内容
- 特典内容:ATM利用・振込・証明書発行などに関わる事務手数料の優遇、住宅ローンや預金金利の優遇
- 手数料もどっこいどっこい
- 利用可能なATMの数や支店数もそこまで変わらない
- 支店も琉銀と沖銀は隣接することが多い
- 金融商品(投資信託・iDeCo・個人年金保険・外貨預金)のラインナップも大差なし(そもそも地銀の金融商品は手数料が割高だったりなので僕は利用はしませんが)
などなど…どちらを利用しても「絶対りゅうぎん!」「絶対おきぎん!」なんていう決定打となる理由を見つけるのはなかなか難しいわけです。
実際に周りに聞いてみた!
せっかくなので周りの友人・知人に「なぜ琉銀 or 沖銀を利用している?その理由は?」ということで聞いてみました。
- 会社の給与振込指定だから
- 家や職場から近いから
- 家族が持っているから
- 親族や友人・知人に行員がいるから付き合いで
- なんとなく、特に理由はない
- 昔そこの行員だったから
など、ダントツに多かったのは「給与振込の指定」「生活環境(家や職場)に店舗があるところ」「家族が持っているから」でした。サービスを徹底的に調べたり比較して選んでいる人は意外とというか、ほぼいなかったです(‘ω’)
- 海銀(沖縄海邦銀行)を使っている(窓口やATMが比較的空いているから)
- ゆうちょ銀行があるから問題なし
- やっぱりネット専業銀行がダントツで便利
上記のように「両方とも持っていない!」という人もチラホラいました。もしくは、持っていても使っていないというような感じです。「琉銀と沖銀どっちにしようー悩むー!」なんてのは気にしなくてよさそうです!
- 琉球銀行(1948年設立) = 首里 = 慶應義塾大学 = JAL = イギリス = TBS = コンサバ など…
- 沖縄銀行(1956年設立) = 那覇 = 早稲田大学 = ANA = アメリカ = フジテレビ = ドラスティック など…
かつては分かりやすい大きな違いがあった…。
住まいや勤務先の近いところや好みで選んでもOKだとは思うのですが、僕も知らなかった事実。琉銀と沖銀には一つだけ大きな違いがありました。そう、窓口営業時間が一時期両行で異なっていたんですね。
以前の本店営業部の営業時間を見てみると…
- 窓口(平日 09:00–16:00/土日祝 休み)
※一部店舗や時期により異なる場合もあるようです。HPでチェック!
琉球銀行ホームページ - ATM(平日 07:00–22:00/土日祝 08:00–21:00)
- 窓口(平日 09:00–15:00/土日祝 休み)
- ATM(平日 07:00–22:00/土日祝 08:00–22:00)
なんと琉銀は窓口営業時間が09:00–16:00と沖銀より長かったという過去があったのです(‘ω’)!
てっきり銀行はどこも09:00–15:00だと思っていました。仕事の都合上、銀行の窓口に所要がある人たちは「窓口の営業時間が長い琉銀のほうが良い!」という人が多かったかもですね。
しかし、現在では営業時間が15:00に戻っています。
やはり、営業時間の1時間は色々と行員さんの負担だったりサービス提供のコストを考えると厳しいものがあるのかな?と思います。そして、最近はインターネットバンキングを活用したり、店頭での手続きもスマートな対応が進んでいたりるので、人を置く必要がないかもしれませんね。窓口を詳しくは銀行サイトで!
↑左:琉銀のキャッシュカード/右:沖銀のキャッシュカード
↑左:琉銀の通帳/右:沖銀の通帳
では個人的主観で両行の特徴をあげていきます!
琉球銀行(りゅうぎん/琉銀)
- カードや通帳デザインは伝統文化系で落ち着いた感じ(紅型など)
- 「りゅうぎんロボ」というキャラクターがいる(カードデザインにも採用)
- りゅうぎんVisaデビットカードがある
- りゅうぎんDCカード(琉銀の子会社が発行するクレジットカードサービス)
カードデザインや通帳のデザインについては琉銀は割と落ち着いており、紅型のデザインを採用するなどちょっとこじゃれていると感じます。ところが「りゅうぎんロボ」というCMで突然現れるインパクトのあるキャラクターを構えていたり、それがデビットカードデザインのラインナップにもあったり…新しい何かを切り開こうとしているかもしれません。
琉銀ではかつてTポイントと連動したサービスもありましたが、現在ではサービス終了しています。
「りゅうぎんVisaデビットカード」は、国際提携ブランドがVISAなので海外旅行の際にも幅広く決済に使えたり「PLUS」マークのある海外ATMでも現地通貨の引き出しが出来るので海外旅行や出張に行く方も便利に使えるかと思います!
デビットカードはクレジットカードではない(普通預金口座の残高の範囲内でしか利用が出来ない)ので、15歳以上(中学生除く)であれば持つことが出来るので海外留学されるお子さんへの生活費管理などにも持たせる人が多いようです。
デビットカード「単体型」あるいはICキャッシュカード + デビットカードの「一体型」の発行
- 年会費:500円(税別)
※初年度無料/2年目以降:年間5万円以上の利用で年会費無料 - 提携国際ブランド:VISA
- デザイン:スタンダード/紅型/りゅうぎんロボ
- ポイント:利用金額の0.2%を半年ごとに口座へ自動的にキャッシュバック
- 保険:ショッピング保険(国内・海外)の付帯
- その他:りゅうぎんポイントサービスのステージ判定に加味されるポイント(10P)の付与
りゅうぎんVisaデビットカードのポイントサービスは特別な手続きが不要な半年毎の自動キャッシュバック型なので、ポイント交換などの煩わしさがないので面倒くさがりな人にもピッタリですね!(決して還元率が良いとは言えませんが)
- PLUSマークの海外ATMで現地通貨の引き出し可能
- ATM手数料:200円(税別)/回
- 為替手数料:所定のレート × 利用金額 ×3.0%
- 【旅行】国際キャッシュカードを海外ATMで使おう!利用手順紹介
琉銀の公式HPでは「マンガでわかる!りゅうぎんVisaデビットカード活用術」ということで親切でわかりやすい利用手順紹介やデビットカードがどういうものかの説明の記載があり、とても良いなと思いました。ホームページのデザインも幾分よくなり(個人的には好きなフォント)だったりで割と見やすいと思います!
沖縄銀行(おきぎん/沖銀)
- カードデザインは極端!ベーシックなものはなかなかダサいけれど、サンリオキャラクターのデザイン(キキ & ララ)がある!デビットカードについてはデザインが充実
- おきぎんJCBデビットカードがある
- おきぎんJCBカード(沖銀の子会社が発行するクレジットカードサービス)
- Wallet+(ウォレットプラス)という家計管理アプリがある
- OKI Pay (キャッシュレス決済)
僕が持っている沖銀のキャッシュカードはベーシックなやつなのですが、もうとにかくダサくてなるべくなら財布の中に入れたくない…のですが、沖銀には「キキ & ララ」というサンリオの双子のキャラクターが採用されたデザインの通帳とキャッシュカードがあります!(デザインの確認はこちら)沖銀のイメージキャラクターのようです。まだ発行しているのかな?特に女性にはたまらないと思います!琉装やら三線やらシーサーのかぶりものやらかわいいですね(‘ω’)やや攻めの姿勢を感じられました!
また、Wallet+(ウォレットプラス)× 沖縄銀行ということでお金の管理アプリを最近やたらCMで推していて(沖縄出身のマジシャンのMASAさんが ‘Impossible? I’m possible.’とキメてるやつです!)家計管理のお助けマン的な感じでよさげですね。
「おきぎんJCBデビットカード」は、国際提携ブランドがJCBとなります。琉銀のVISAに比べてJCBはやや決済力は劣りますが、アジアといった近隣諸国の海外旅行の際などは全然問題ないと思います。JCBも使えるところは増えていますしね。カードの額面にあるマークがあれば海外ATMでも現地通貨の引き出しが出来ます。
こちらのおきぎんJCBデビットカードもクレジットカードではない(普通預金口座の残高の範囲内でしか利用が出来ない)ので、15歳以上(中学生除く)であれば持つことが出来ます。
デビットカード「単体型」あるいはICキャッシュカード + デビットカードの「一体型」の発行
- 年会費:500円(税別)
※初年度無料/2年目以降:年間5万円以上の利用で年会費無料
※携帯電話(NTTドコモ、au、ソフトバンク)の利用代金をおきぎんJCBデビットカード決済で年会費無料 - 提携国際ブランド:JCB
- デザイン:単体型(ハイビスカス・ミンサー柄(紫))/一体型(ジンベイザメ・ミンサー柄(赤))
- ポイント:利用金額の0.2%(1,000円(税込)= 1 Oki Dokiポイント(有効期限:獲得月から2年間)
※Oki Dokiポイントは交換先は多数あり - 保険:海外旅行傷害保険/国内旅行傷害保険/ショッピング保険(海外)の付帯
- その他:りゅうぎんポイントサービスのステージ判定に加味されるポイント(10P)の付与
おきぎんJCBデビットカードの場合は、JCBでお馴染みのOki Dokiポイントが貯まるようです!交換先は豊富にありますが、一応有効期限があり、りゅうぎんVisaデビットカードのように自動キャッシュバックではないので自己管理が必要ですね。海外・国内旅行傷害保険が付帯している点に注目。ただ、ショッピング保険は海外のみです!
- カード額面にあるマークがある海外ATMで現地通貨の引き出し可能
- ATM手数料:100円(税別)/回
- 為替手数料:所定のレート × 利用金額 ×4.6%
- 【旅行】国際キャッシュカードを海外ATMで使おう!利用手順紹介
「沖銀も色々頑張ってるな~ふむふむ」となったのですが、以前は個人的に沖銀のHPのデザインがイマイチと感じていました。…フォントがバラバラだったり(ゴシック体と明朝体の混同だったり)なんだかモヤモヤ。久しかし久々にHPをのぞいてみると、結構ユーザーフレンドリーな感じで良い感じになってました!
まとめ
色々好き勝手に琉銀 vs 沖銀ということで比較してみましたが、支店・ATM数や金融商品にはあまり顕著な差はないように思えたものの(細かくは調べてきれておりませんが)実は少しずつ異なる部分があることが分かりました!結局は好みやニーズによるものが多数ではありましたが、改めて沖縄の地銀二行について理解を深められた気がします(‘ω’)
結論、どっちでもいいです!大差なし!琉球の響きが好きか、沖縄の響きが好きか、応援したいところ、お付き合い (ビジネス含む) があるほう、便利に使えそうなところなどほんとにどっちでもいいと思います。
クレジットカードや資産運用関連のサービス、海外で使用する際のサービスなども他のところが便利なものを提供していることが多いので、別に琉銀・沖銀にこだわる必要はないかなと思います(‘ω’)はーい!
- 支店・ATMの数:どちらも同じくらい(あまり気にしなくてよいと思います!)支店統合も割と進んでいるので…ね。
- 営業時間:琉銀と沖銀ともに大差なし
- 通帳・カードデザイン:紅型が好きな方は琉銀一択!女性が好みそうなサンリオの「キキ & ララ」やジンベエザメが気になる方沖銀一択!特に気にしない方はお好きなほうを。
- デビットカード:年会費やサービスはほぼ一緒だが、VISAブランドとなる琉銀のほうが海外旅行では使いやすそう。海外ATM手数料や為替手数料に差があるようにみえるが、どちらも結局はあまり変わらないかも?付帯サービスは琉銀が「ショッピング保険」が国内・海外両方対象なのに対して、沖銀のほうは「旅行傷害保険」が付帯(ショッピング保険は海外利用分のみ)!ポイント還元率も変わらないので(自動キャッシュバックの琉銀のほうが手間は省ける)VISAかJCBか、カードデザインで選ぶか…好きなほうで良いと思います!
※使わなければ年会費が無駄にかかるので、デビットカードは持たないという選択もあり。 - クレジットカード:りゅうぎんDCカードもおきぎんJCBカードともにどっこいどっこい。別のクレジットカードがあれば発行の必要無し!でも、おきぎんJCBの沖縄デザイン「沖縄美ら島(ちゅらしま)JCBカード」は好きな人は申し込むのもアリだと思う。
- ホームページ:沖銀のHPも以前に比べてだいぶマシになったかと思います。両行ともに、若干サービスの確認まで行きつくまでが大変な感じ…まあ、でも悪くない。
- 顧客対応:支店や行員によると思います!特にどちらの銀行も大差ないはず。