大学生になると、1~2年間は卒業単位に必要な必修科目として「英語 + α」の外国語を学ぶ人がほとんどだと思います。単位登録のために入学して早々、どの外国語を履修をするかを選ばなければならないので、いざその時期になると「どうしよう!」となる人もいるのではないでしょうか。
第二外国語の選択で迷っている方の参考になればと思い、下記のような内容にていろいろとまとめてみました!
僕が在籍していた大学では、下記の外国語を第二外国語として履修することができましたので、それにアラビア語を加えた下記の言語をピックアップしてみました。
- 中国語 (チャイ語) ※一番履修者が多かった。
- コリア語 (コリ語・韓国語・朝鮮語・ハングル)
- フランス語 (フラ語)
- スペイン語 (スぺ語)
- ドイツ語 (ドイ語)
- ロシア語 (ロシ語)
- アラビア語
- 一番履修者が多い、ダントツ人気は中国語 (チャイ語)
- 言語の学習難易度 ≠ 単位取得の難易度
- 希望するクラスを必ず履修できるわけではない
- 選んだ外国語によって何となくクラスに特徴がある気がする
- 第二外国語の授業だけでは流暢レベルに持っていくのは難しい、自分自身でたゆまない更なる努力が必要
- ロシア語やアラビア語は開講している大学は多くない
目次
言語の大まかなカテゴリー
まずはざっくりと荒く、外国語をカテゴリーで分けたり (厳密に細かいところは違うと思いますが) くくってみたいと思います。
まずは、ここから「アジアの言語がいいかな?」「新しく文字を覚えてみたい (or 逆に回避したい)」「ゲルマン系かなー?」「ラテン系かなー?」「広い地域で使われている言語を使用したい」など、だいたい方向性や立ち向かい方 (?) イメージができると思います。そこから更に絞って、「中国語とコリア語どっちにしよう」「フランス語とスペイン語どっちにしよう」など、選択で悩みはじめるでしょう。
大きな枠ではありますが、同じ言語カテゴリーでくくられている・地理的に近いとしても、言語習得が楽がというわけではないのが面白いところ。
言語の関係性
言語の関係性を見ていると、ユニークな表現で説明されているものががあって分かりやすいなと思いましたので、要約してかみ砕いてみました。
- フランス語 (フラくん)・スペイン語 (スぺくん)・ポルトガル語 (ポルくん) は兄弟で、イタリア語 (イタくん) はちょっと離れたところに住んでいるいとこ。スペくんとポルくんは仲良しの年子だが、フラくんだけ年が離れていているため、他の兄弟とキャラが異なる。いとこのイタくんは、スペくん・ポルくんと同世代なので、よく話が盛り上がる。
- 英語 (インちゃん)・ドイツ語 (ドイちゃん)・オランダ語 (オラちゃん) は同じ親を持つ姉妹だが、ドイちゃんとオラちゃんは年子の姉妹で共通点も多い一方で、インちゃんに関してはいろいろ事情があって (?) 養子として他の姉妹とは異なる環境で育った。インちゃんはそこでフラくんに出逢ってしまったせいで、彼によりいろいろと影響を受けてしまう。その結果、性格も価値観も異なってしまった。しかし、それでも顔つきは似ており、ファミリーであることには変わりない。
英語とドイツ語は似ているようで似ていない…。それはフランス語が英語に与えた影響が大きいことが理由だそうです。また、日本語と中国語は同じ東アジアの漢字文化圏ですが、語族が異なると言われています。実際文法などは全然違いますね。なんとなく同じファミリーやご近所さんのような関係であっても性格まで似るというわけではない、というようなもんでしょうか。
「日本人は中国語分かるの?」と思っている外国人も多いようで (僕自身も何度か聞かれたことがあります) 地理的に近いとはいえ、日本の近隣諸国で話されている中国語やコリア語は、学習環境に恵まれている or 自ら進んで取り組まない限り、語学力を鍛えるのは難しいですね。
僕自身も以前は「ヨーロッパの人々は隣国同士の交流が盛んで、みんないろんな言語に精通していて意思疎通は問題なくできそう」の認識していて、フランスとドイツは隣同士だからフランス語・ドイツ語の両言語話せそう、イギリスとフランスも海峡挟んで隣合わせですし、イギリス人はフランス語を、フランス人は英語を流暢に操れるものだと思っていました。
陸続きということもあり多言語に触れる機会は島国の日本よりは多いと思います。複数言語を操ることは決して珍しいものではないですが、各地域で確立されていてる言語はそれぞれハッキリとしています。カナダも英語・フランス語が公用語ですが、オンタリオ州 (英語圏) vs ケベック州 (フランス語圏) と同じ国でも歴史的・文化的背景からまるで違います。お隣の中国も 標準普通話 (北京語) と広東語 (香港や広東省広域で話される) とでは異なります。
言語を更に突き詰めると同じ言語でも方言差があって…(日本語もそうですね) と本当に奥が深いわけです。イタリア語なんかは方言差が相当あるようですよ!
一番人気の外国語はズバリ何?
履修人気トップはダントツで「中国語 (チャイ語)」です!スペイン語・フランス語・コリア語はだいたい同じくらいの数の履修者がいましたが (ややフランス語かスペイン語が多い?) あまり人気でなかったのがドイツ語、ロシア語…というような感じです。
中国語に関しては周りで選択している人がとにかく多かったです。クラスの数も他の言語の倍以上ありましたし、第二外国語としての履修人気はずっと不動のトップにあると思います。履修科目として用意されている言語は学校によって異なりますが、だいたいは中国語が選択肢として用意されていることが多いでしょう。中国語の履修者が一番多いという状況はどこも同じでしょう。大学在学中当時は「これからは中国がグイグイ発展していくぞ!」と言われていたときだったので「中国語をやるべき!」みたいな流れが確かにありました。
そういった理由で選ぶ人が多かったのも事実なのですが、個人的には「学習言語としての人気」というより、別の理由かなとも思ってます。
- なんとなく将来役立ちそう
- 他の外国語に比べたらとっつきやすそう (漢字を使用するため)
- 周りの友人がみんなとっているから (同じクラスになれる・友人と時間割が組みやすい)
- 履修人数が多いため、試験対策情報などを比較的集めやすい
- 消去法で他の言語に比べたらまだ易しそうだから
「中国語を本腰入れて勉強するぞー!」という方ももちろんいますが、どちらかといえば少数派。実際は「第二外国語の履修に労力をそこまでかけたくない = 履修者が多くてテスト対策の情報が集まりやすいから」という層がほとんどということもあり、中国語を選択する人が多い傾向がありました。
ちなみに僕自身、現在は中国語を学習していますが、学生時代に選んだ第二外国語は「ドイツ語」です。理由はヨーロッパの経済大国であるドイツの文化・歴史・経済に興味があったのと、英語に近そうだし、いつか役立つときが来るかも?なんて直感で思い込んだからです。割と迷わずサッと選びました。
最近のトレンドとしてはコリア語 (コリ語) の人気が結構あるようです。僕が学生だった時には選択している人は少なく、それほど人気があるわけではありませんでした。今はK-POPやアイドルグループをはじめとする韓国エンタメ人気に伴って、第二外国語として履修する人が増えている傾向は明らかだと思います。実際に周りでもコリ語をかじっている人多いですね!
周りの友人に「学生時代第二外国語何をとっていた?」という質問をしてみたところ、第一希望に漏れて仕方なく…という意見、結構ありました。 第二外国語のクラスにも定員設定あり、必ずしも希望するクラスに入れるとは限りません。現に僕の友人らがみんなで同じ中国語クラスを希望で出したのですが、うち一人は抽選に漏れてしまい別の言語 (第二希望) となってしまいました。僕が選んだドイツ語は人気が高いわけじゃなかったのであっさり通りましたが、希望者が多い中国語は抽選になる確率が高いですね!出来れば希望を2つほど考えておくほうがいいかもですね。
難易度について
「出来れば、一番簡単そうなやつを履修して楽に単位を取りたい…難易度が低い外国語って何?」
気持ちはよく分かります!が「どの言語が一番簡単?難しい?」という「難易度」を定義づけるのは正直難しい気がします。というのも、各言語ごとに特徴がそれぞれ異なりますし、人によって易しい・難しいは感じ方が異なります。
そして大事な点として「言語としての学習難易度」と「単位取得の難易度」はまた別のことだと思ったほうがよいかもしれません。
「言語としての学習難易度」を考えたとき、中国語やコリア語は、日本語と同様に東アジアの言語という特徴から、学習ハードルがそこまで高くないと感じられるでしょう。
ただし、コリア語については新しくハングル文字を覚えなければなりませんし、中国語は日本の漢字と異なる字体を使用しているケースもたくさんありますし、声調や発音ルールに関しては一から覚えないといけません。
また、フランス語・スペイン語・ドイツ語はローマ字を使用するので、これまで義務教育・高等教育で英語を学習してきた私たちは、アルファベット自体に抵抗を感じることは少ないでしょう。これらの言語から派生した言葉も英語には多いので、「あ、似ている」と感じる場面も多いとは思います。ただし、文法ルールや発音などはまた別物。似ている部分はあっても、別言語なのです。そして日本語にはない特徴もいっぱい!
結局のところ「言語特有の難しさはどの言語にも必ずある」というわけなんです。
そして、「単位取得の難易度」を考えるとなると、最も重要なのが「講師との相性やクラスの特徴」が非常に大きく影響してくるということを知っておくべきです。
「履修のしやすさ」「単位取得」の面だけを考えると、中国語は選択する人が多いことからテスト対策などで友人らと協力しやすいとよく言われています。僕の周りの友人も試験期間前には中国語クラスを選択しているメンバーで固まって勉強していました。「卒業に必要な単位を取得するため」という目的だけを考えると、周りで選択している人が多い中国語は有利な環境があると思います。
しかし、同じ外国語科目を選択したとしても、割り当てられた講師によって外国語クラスの易しめ・厳しめがハッキリ分かれます。実際に僕の大学もそうでした。評価の全てはテストという方針の人もいれば 、出席率を重視して評価基準での比重が大きいクラスもあるなど、一概に外国語の特徴だけで単位がとりやすいか・そうでないか測れない部分があるでしょう。
履修者が多い中国語でも評価が厳しい (単位取得が難しい) クラスもあるでしょう。また、ロシア語のようにとっつきにくそうなイメージのある外国語であっても、クラスにより単位取得はしやすいケースもあるかもしれません。
改めて「単位取得の難易度」は各学校やクラス、講師によって大きく左右されることを知っておいたほうがよいでしょう。
- 言語としての学習難易度: 人によって感じ方が違う (どれだけ言語に関心があるか)
- 単位取得の難易度: 大学・クラス・講師の評価基準、または相性による
こういった理由から「言語としての学習難易度」と「単位取得の難易度」は別と考えたほうがよいかと思います!
もちろん、一番ベストな選択は「自分が関心のある言語を選ぶこと」です!しかし「単位取得の難易度」を最も重視するのであれば、サークルや部活の先輩をはじめ、その他学内情報にアンテナを張ってクラスを選ぶほうがよいかもしれません。また、やろうと思えば授業として選択しなくても自分自身で別のところで学習することもできます(‘ω’)
ここから各言語のざっくりしたイメージや実際の履修クラスの特徴、僕自身が個人的に独断と偏見で感じたことを言語別にまとめてみましたので参考になればと思います!第二外国語で何を選択しようか迷っている人の助けになれば幸いです。
中国語 (チャイ語)
「中国語 (チャイ語)」 は、日本語と同様に漢字を使用する言語としてなじみやすい外国語のひとつとよく言われています。そのためか、第二外国語として選択する人が一番多く、開講クラスも最も多いです。学習ノウハウも充実していますね。
日本には台湾や中国からの観光客も多く、サービス業の場面で求められるスキルとして代表的な中国語。また、社会人として働き始め、様々なクライアントと接する中で、中華圏の企業とのやりとりが多いということを実感するでしょう。出張や赴任などあらゆる場面で役立つことが多いはずです。そのような理由から、中国語運用能力のニーズはとても高いと言えます!
僕自身も現在学習している外国語なのですが、日常生活で中国語を見聞きしないことがないくらい (案内看板・広告など) 触れることが多いので、英語と並んで最も学習機会に恵まれている外国語の一つではないかと思います!また、漢字に対する抵抗が少ないのは、日本人ならではのアドバンテージですね。
基礎を学ぶ段階では、おそらく声調だったり発音に関わる表記 (ほとんどは中国本土で話されている標準普通話を学ぶと思うので、ローマ字表記のピンインだと思います) などを中心に学ぶことになると思いますが中国語でもかなり大事な部分になるでしょう。
確かに日本人にとって他の言語に比べるとアドバンテージはあるのですが、だんだん基礎から発展した学習段階になると、そんな理由から選択した人たちから聞こえてくる声…
そう、はじめは「チャイ語簡単やで」と余裕をこいていた人たちが、徐々に壁に直面しているシーンをたくさん見ました。単位を落とす人も普通にいましたし、テスト前に「チャイ語やばいやばい」と嘆く人もいっぱい!そうなんです、実際中国語って超簡単というわけでもないのです。
また、日本語の漢字と異なる字体となると、なんだかんだ新しくボキャブラリーを強化していかなければなりません。もちろん、各漢字ごとの発音・声調も覚える必要がありますし、中国語独特のリズムになれる必要があります。ラテン語系のように「ローマ字を読めばなんとなく発音できそう…」が通用しません。
そう!漢字を見て意味を掴めても、意識が「見て分かった気になる」ことが案外落とし穴となったり、話す・聞く力を鍛えるのが想像以上に苦労することになります。漢字が分かることは確かにアドバンテージですが、それだけで易々とクリアできるものというわけではないのです!
「英語と文法が似ているからとっつきやすいらしいよ」なんて声もよく聞きますが、実際は「日本語が英語と違いすぎるだけで、それに比べたら多少は近い」くらいの感覚で臨んだほうがいいです。ただし、他の英語・フランス語・スペイン語・ドイツ語などにあるような、語形の変化 (動詞の後ろが主語によって変わる) がないので、その点は他の言語よりは比較的シンプルではあります。
中国語クラスの特徴やイメージ
あくまで僕が感じたことですが、第二外国語で中国語を選択している人たちは全体的にキャピキャピしていました。いわゆる「キラキラ大学生」のイメージ。ほんとに。学内で固まってテスト勉強しているグループのチャイ語率の高さ。友人同士がかたまるのもチャイ語の特徴だと思います。
おそらくですが、これは「クラス分け」の仕方に特徴があると思います。それは、同じ学部・学科・学籍番号が近い人同士は、必修となる英語のクラスも第二外国語のクラスも同じになるケースが多いということ!
大学では大教室での講義も多く、入学したての頃は、人と知り合うきっかけを作りとして主になるのはサークルに属するか少人数で行われる語学のクラスです。共通 (学部・学科・学籍番号が近い) するものが多い人の場合、英語か第二外国語のクラスになるはずです。 (学籍番号で順を追って振り分けるのであればの話ですが)
お互いに入学して間もないころは「はじめまして」の人が多いでしょう。そうなったとき、英語のクラスで一緒の人が中国語をとっていれば、両方のクラスで同じになる (クラスのメンバーが被りやすい) というパターンが非常に多くなるわけです。そういったことから、友達作りのきっかけに恵まれる環境が必然的に作られやすいのです。
みたいな感じです。
中国語まとめ
そんなこんなで第二外国語のクラスとして不動の人気の中国語ですが、長いものに巻かれたい人はこちらを選んでおくと無難っちゃあ無難かもしれませんよ。
- とても簡単というわけではないが、使用単語での共通が多く他の言語に比べて親しみやすい (日本語との対比が楽しい)
- スキルのニーズは高い
- 国内にいても日常生活で触れる機会が多い
- アジアのみならず他の国でも広く話されており、話者が非常に多い
- ただし履修希望者が多いので抽選で漏れてしまう確率大
- 同じ学部学科の人とのきっかけを作りたい
- 試験対策の情報収集や協力しあえる関係を構築したい
- キラキラしたい
- 部活動で卓球をやっている人 (遠征機会とかあるかも?)
- 漢字や四字熟語が好きな人
- ビジネスパーソンとして最もオーソドックスな「英語 + α」として押さえておきたいひと
- 中国・台湾など中華圏への留学を視野に入れている人
コリア語 (コリ語・ハングル・朝鮮語・韓国語)
「ん?コリア語…?ああ!韓国語のことか。」とすぐにピンとこない方もいると思います。日本では韓国語・朝鮮語・ハングルと色々な呼称が使われていますが、この呼称に関する議論 (詳しい説明は割愛します) や見解が色々ございますので、こちらでは現在ほとんどの大学で使われている呼称である「コリア語」で統一したいと思います。(僕が在籍していた時には「ハングル」という講座名でしたが、最近のシラバスを見ると「コリア語」になっていました。)
コリア語 (コリ語) は、隣の朝鮮半島や中国本土の朝鮮族が住む地域 (東北部の吉林省など) で使われている言語で、日本人にとっても親しみを覚える同じ東アジアの外国語です。一時期の韓国渡航ブームはすごかったくらい、韓国へ遊びにいく日本人旅行者は多かったですね。そして、同様に韓国からの観光で日本を訪れる人も多いです。
もちろん現在でも、日本から近く、LCC (格安航空会社) の路線が充実していることから、安くて気軽にいける渡航先として人気の韓国。そんなコリア語も現在トレンドの第二外国語です。東京の新大久保あたりも若い女性に人気のスポットですね!
在日コリアンコミュニティもたくさんあるので、ハングルを目にすることもしばしば。大阪の鶴橋などもそうです。地理的な近さもあって、日本での言語ニーズはかなり高いと思います!
僕が大学生だった当時は、コリア語の履修人気はそれほど高くなく、クラスの数も大分少なかったです。ところが、現在は韓国エンタメなどの影響もあってか、学習者が多く人気がある外国語です。僕の周りにも「ハングル読めます」「コリア語ちょっとかじってます」って人、結構いるのです。
「K-POPをもっと楽しみたい」「ドラマを字幕なしで理解できるようになりたい」など、エンタメから学習きっかけを作る人が多いように思えます。また、僕の友人には「韓国コスメが好きで、調達のため現地でコミュニケーションをとりたい」という理由から学習に取り組んだ人もいます。
また、英語圏には韓国人留学生やワーホリメーカーが多く、滞在先で友達が増えるということも多いでしょう。日本語を学習している・流暢に話すコリア語ネイティブと交流する機会に恵まれやすいと思うので、言語交換パートナーとしてお互いに交流を図るチャンスもありそう。英語よりこっちにシフトしちゃいそうって人もいましたよ!
言語としてのコリア語、やはり日本と同じ東アジア圏ということもあり「音」として似ているような親しみが湧く単語もたくさんあるようです。言語自体の系統も元をたどれば日本語と同じ語族ですし、文法も比較的日本語に近いとも言われており、基本語順がS + O + Vの形をとるような特徴もあります。コリア語学習者からすると「読むことに関しては、ハングル文字の子音と母音の組み合わせや法則を覚えると案外大丈夫だよ!」との声も。(僕からすると暗号記号みたいでさっぱりなのですが…)
コリア語の発音は「子音と母音の組み合わせ」から日本語の特徴に似ているとは言え、その他の独特のルールがあるようです。これがなかなか難しいようで、コミュニケーションを取る段階まで持っていくには、この「発音をマスターすること」がカギかもしれません。
コリア語クラスの特徴やイメージ
実際に現役大学生やかつて履修していた人に聞いてみたところ、特徴としては「クラスの女子比率の高さ」を挙げる人がいました。
確かに、コリア語学習者には女性が目立っているような気がします。僕の周りでも「K-POPアイドルが好き」「接客で少し必要」という理由で学習している男子ひとりを除いては、学習者のほとんどが女性でした。「ハングル文字がなんだか可愛いからとってみた!」なんて意見もありましたし、何よりエンタメパワーが強いですね!学習のきっかけとしてこのような動機から第二外国語として選択する、というのは自然な流れでしょう。
そして「コリア語学習男子」はなかなかニッチな気がします!実際はいるのでしょうが、あまり見かけない気が。コリ語クラスはなんとなく「文系クラス」のイメージがあるかな。あくまで個人的な感想ですが。
コリア語まとめ
同じ東アジア圏の言語として身近な存在でもコリア語、人気も上昇していることもあり中国語と併せて押さえておくと役立つこと間違いなし!
- ハングル文字がなんだかかわいい
- 子音と母音の組み合わせはとっつきやすそうだが、細かい部分のルールが難しそう。最初のうちにしっかり押さえることがカギ
- 日本語と似ているような単語もあって親しみやすい
- 比較的学習機会に恵まれており、教材も多い
- 学習している人の中で女性割合が高い傾向がある
- エンタメ大好きで、もっと楽しみたい人
- 韓国旅行が好き
- 将来ワーホリや留学を検討している
- 日本語を学習している人との言語交換に興味がある人
- サービス業に就きたい人
フランス語 (フラ語)
歴史・文化・音楽・美術・建築・料理などの中心でもあるフランス、その地で話される誇り高き「フランス語 (フラ語)」は「なんかよく分からないけどカッコいい」なんて憧れを持つ人も多いのではないでしょうか。
また、英語以外の言語としては世界中の多くの国々で広く話されている言語の一つということもあり、国連やEUをはじめ、国際オリンピック委員会 (IOC)、国際サッカー連盟 (FIFA) などといった国際機関での公用語のひとつとして選ばれていることもあり、そのポジションも確固たるものとなっています。
ヨーロッパであれば、フランスを中心にベルギー・スイス・モナコといったその周辺国、アフリカの旧フランス領の地域のほか、北米最大のフランス語圏であるカナダのケベック州、アメリカの一部地域などで広く話されています。
とはいえ、なんとなく「フランス語難しそう」って先入観って持ちがちかなと思います。ちょうど身近な幼馴染に、大学でフランス語に触れたことがきっかけからフランス留学→フランスでの就労経験を経た人がいるので「フランス語ってどう?」といろいろ尋ねてみました。
- 文法
フランス語は文法が英語に比べて断然難しいと感じる。更に、 英語が仏語以上に国際共通語として認知されていることから、英語のほうが多少の誤り・完璧でなくても割と寛容に受け入れられている一方で、フランス語話者は母国語に誇りをもっていることから、美しいフランス語であることを求められ、クオリティのハードルが高いと感じる経験があった。 - 発音
母音が日本語以上に多いなど、日本人にとって聞きなれない・発音しにくいものもあるため「難しそう」「苦手」のイメージが先行しやすいが、学習初期にしっかりとルールを叩きこめば大丈夫。慣れ・失敗と改善の繰り返しはフランス語に限った話ではないと感じる。‘r’ ‘u’ がつづく音 (fruitなど) はつまづきやすい。発音の規則性はそれなりにあるので「発音が難しそう」のイメージは学習していくうちに克服できるもの! - 英語が得意だとフランス語もとっつきやすいか?
確かに英語にはフランス語由来の単語などもあったりするが、英語に精通していても仏語学習で有利になるとは必ずしも言えない。(フランス語: ロマンス語派 vs 英語: ゲルマン語派と系統が異なる) 英語が苦手なフランス語話者もたくさんいる。ただ、外国語を学ぶ姿勢やテクニック、コツの掴み方に慣れているという点を考えると、学習の要領を得やすいかも。フランス語に限った話ではなく他の言語でも同じかも?
フランス語クラスの特徴やイメージ
フランス語は第二外国語として中国語ほどではなくとも、履修者はそこそこいました。僕の周りでフラ語を選択していた人は、先々に留学やワーキングホリデーを考えている人が多かったですね。
特に、英語・フランス語が公用語となっている「カナダ 」への渡航予定の人はフランス語を選ぶ傾向があります。現地でフランス語を使う機会はあまりないかもしれませんが (実際はフランス語圏のケベック州より、英語がメインで話されているバンクーバーやトロントといった都市への渡航が多いですが) カナダでは英仏二ヶ国語の表記を目にすることが多いので、フランス語を学んでおくとよいかもしれません!
また、海外 (欧州・米国) からの帰国生 (帰国子女) やインターナショナルスクールの卒業生も選択している人もちょいちょいいました。フランス語が国際共通語ということもあり、なんとなくなイメージとして「国際派」が集まりやすいクラスかなと思います。
芸術やファッション、アートといった文化や歴史に興味がある人にとっても、フランス語に触れておくのはきっと良い動機になりそうです。
フランス語まとめ
英語に次ぐ国際共通語として、フランス語が話せると国際機関で活躍できるチャンスが広くなりそうですね!「フランス語学んでます」言ってみたい…!
- 話者が誇りを持っており、美しい言語フランス語のイメージ
- 国際共通語として確立されている
- フランスを中心とした近隣諸国や旧フランス領やカナダのケベック州など、様々な地域で広く話されている
- 文法の難易度が高め
- 他のロマンス語派 (スペイン語・ポルトガル語・イタリア語など) と比較して発音が大分異なる
- 歴史・文化・音楽・美術・建築・料理などに興味がある
- ヨーロッパ旅行をしたい
- フランス語圏への留学・ワーホリを予定している
- クラスで同じような目的を持った人とつながりたい
- 将来国際機関などで働く夢や目標がある
スペイン語 (スぺ語)
「スペイン語 (スぺ語)」と聞くと、なんとなく陽気なイメージ (ラテンのノリから?) がしますね。
アメリカでも第二言語としての話者は多く、南西部ではカリフォルニア州・ニューメキシコ州・テキサス州といったスペイン語圏のメキシコと接している州での話者比率はとても高いです!地名などもスペイン語の影響をだいぶ受けてますね。実際にアメリカで、第二外国語としてスペイン語を学習する人も多いようです。また、中南米の国々はブラジル (ポルトガル語) を除いた国々やカリブ海の国々ではほとんどでスペイン語が広く話されています。ヨーロッパでは言わずもがなスペインが公用語として使用されています。
沖縄では数年に一度「世界ウチナーンチュ大会」というイベントを開催しており、世界各国から沖縄にルーツ・ゆかりのある方々が一同にやってくるイベントがあります。日系X世として中南米からいらっしゃる方も非常に多く、当日の司会進行は日本語・英語・スペイン語 (たぶんポルトガル語もあった気が) で行われます!スペイン語通訳のボランティアを募集しているので、スペイン語は重宝されています。
スペイン語は中南米を中心にこれだけ広く話されていることから、スペイン語が話せることはと様々な国の方々との交流で良いコミュニケーションツールとなりそうです。
また、「スペイン語とポルトガル語は似ている」とよく言われていますが、実際に話し言葉の場で互いに意思疎通が出来るほどかなり近いようです。単語の綴りが似ていたり、発音もかなり近似性があるといえるでしょう。発音の違い・文法の違いなど色々あるにしても、スペイン語話者がポルトガル語を習得 (また逆もあり) するのは比較的容易だと推測できます!
現在も南米に住んでおり、スペイン語を話す人に聞いてみました!
- 文法
英語にもあるような主語によって変化する動詞だったり、名詞に性があること、冠詞の変化や格変化なども特徴的で、日本語でも英語でもないコンセプトの文法の理解が難しいと感じる。また、広い地域・国々で話されていることで、国ごとによるスラングや表現の違いがあり、そういった意味では多少間違っていても寛容に受け入れられるようです。 - 発音
「スペイン語の場合、綴りをローマ字読みでなんとなく通じるときがある」とのこと!それはスペイン語の母音が日本語の「あいうえお (a/i/u/e/o)」とほぼ同じか近いことが理由だそう。確かに日本語とは遠い位置にある言語ですが、こういった特徴から「音だけ」考えると、フランス語などに比べるとスペイン語は初学者にとっては割と入り易いイメージがなんとなくある。しかし、子音の全てがローマ字の綴りと全く同じ発音となるわけでもないので ( ‘j’ が ‘h’ の発音になるなど) これは学習して身につけていくものだと思います。他にも巻舌音 ‘rr’ だったり、アクセントをはじめ、発音の仕方なども覚えなきゃいけないですね!地域差や方言差もかなり大きいみたいですよ。 - 英語が得意だとスペイン語もとっつきやすいか?
どちらともいえないが、ラテンの影響を受けた英語にはスペイン語と似ている単語などもあるのでボキャブラリーがあれば多少はプラスにはなるかも。ただし、文法のルールなどで英語にはない特性があることから、英語が苦手だからといってスペイン語学習で不利になるわけでもない。
スペイン語クラスの特徴やイメージ
当時僕が在籍していたスペイン語のクラスは、フランス語と同じくらいの人気でした。選択していた友人らに聞いてみたところ、フランス語クラスが女子学生比率が高い一方、男子学生比率はスペイン語がやや高いとのことです。実際に僕の友人もサッカーが好きで「いつか試合観戦にご当地にいきたい」と言っていた理由で選択していました。サッカー好きが集まるのも、確かに納得の理由ですね。
スペイン語を話す方に何名かお会いしたことあるのですが、確かに男子結構いますね!
また、アメリカ・カリフォルニア在住歴の長い帰国子女の子らもスペイン語を選択していました。スペイン語を選ぶのは自然な流れだったかもしれません。青年海外協力隊のメンバーとして中南米に渡った友達もいて「スペイン語を大学で学習してよかった!」という人も。
やっぱりスペイン語は「やや男子ノリ」なイメージがあります!
スペイン語は第二外国語として広く学ばれているアメリカへの留学を視野に入れている人同士が集まったりするのかもしれないです。スポーツ好きの人や、ゆくゆくは近い言語のポルトガル語やイタリア語の学習などを視野に入れている人などは、スペイン語を選択しておくのはかなり学習メリットがありそう!
スペイン語まとめ
スペイン語が英語 + αとして語学スキルがあれば可能性の幅が広がりますね。コミュニケーション手段としての実用性の高さと、非ネイティブが使っても割と寛容に受け入れてもらえるかもしれませんね。方言差なんかを比較するのも楽しそう!
- 世界中の国々 (中南米・スペイン・アメリカ南西部など) で広く話されている
- アメリカでは第二外国語として学習人気が非常にある
- 日本でのスペイン語需要も高まりつつある
- 母音が日本語と近い
- スペイン語を学べば、ポルトガル語 (意思疎通が出来るほど似ている) やイタリア語の学習などにつなげやすい
- ラテン文化が好き (ダンス・音楽など)
- サッカー観戦などを本場で味わいたい
- 様々な国の人々とコミュニケーションをとりたい
- 旅行や留学でアメリカ南西部や中南米に行くならスペイン語一択
- 今後同じラテン系の言語学習の発展につなげたい
ドイツ語 (ドイ語)
「ドイツ語 (ドイ語)」は主にヨーロッパの経済大国・ドイツを中心に、その周辺国 (オーストリア・スイス・リヒテンシュタイン・ルクセンブルクは公用語として指定) で話されています。
欧州内では話者人口が多い言語ではありますが、他のフランス語やスペイン語に比べて広く世界の国々で話されているものではないところ (もちろんドイツ系移民や一部地域で話者はそれなりにいますが) が特徴的です。そういった意味では「ヨーロッパ全土ではメジャーだが、フランス語やスペイン語に比べて国際共通語レベル枠には惜しい」といったところです。
しかし、日本語にもドイツ語由来の外来語は多くあり意外と身近な言語だったりします。有名なのは「アルバイト」や「リュックサック」です。特に医学の分やなどはドイツ語の外来語多いですね。 Oktoberfest (オクトーバーフェスト) なんかもですね!他にも色々あるはずですが思い出せず…
僕はドイツ語を第二外国語として選択しました。ドイツ語 (ドイ語) は欧州系の言語として、フランス語やスペイン語と比べたときの履修人気はイマイチでした。(今はどうか分かりませんが) クラス数も少なく、大学の第二外国語では「マイナー扱い」されていていました。
しかし、実際のところドイツ語は難しかったです。英語と近いなんて思っていましたが、そんなことはなく…。単位こそなんとかとれましたが、偶然にも同じ高校の同級生かつ同じ大学に在籍していた友人が同じドイツ語クラスにいたので、一緒に励まし合いながら乗り切ることができたこともあり、クラスに恵まれただけだと思います。
特に難しいと感じたのは、男性・女性・中性といった名詞の性があることにより冠詞・定冠詞 (英語のa/theにあたるもの) が変化すること、私 (たち)・あなた (たち)・彼・彼女 (たち)・それ (それら) などによる動詞の人称変化 、人称代名詞 (I/my/me/mineに近いもの) の変化、その他不規則なルールなど。ただ単語や綴りを覚えるのではなく、これらの変化のパターンもセットで初めのうちからやらなくてはいけません。なかなか学習が追いつかず本当に苦労しました。きっとルールを叩きこめば…と思うのですが、週2回ほどの授業では正直キツかったです。あの時は意外とドイツ語の授業に時間割いてましたね。数字の読み方も慣れるまで大変でした。634であれば ‘600, 4 and 30’ というようなイメージです。ながい!
ドイツ語の発音って割と規則的な気がします。というのも「ドイツ語ではこれをこう読む」というルールを覚えると、綴りを見ると意外と読めてしまいます!「これはこう読むんだ」という規則を覚えて「聞いて慣れる」のです。(例: Volks Wagen (フォルクスワーゲン) = ドイツ語で ‘v’ は ‘f’ で発音 という具合に) 他にも ‘b’ が ‘p’ になったり、’w’ が ‘v’ の音になったり、’ch’ もその前にある母音や子音で発音が変わるなど…他にも色々ありますが、学習していくうちに段々と「こんな感じかな」と掴んできます。ü, ä, ö (ウムラウト) と ß (エスツェット) のように英語では見られない綴りもありますが、これらも音を覚えれば大丈夫!個人的には、文法にくらべると発音はまだとっつきやすいと感じます。
どちらとも言えないですね。たしかに、英語 = English (英) = Englisch (独)/日本語 = Japanese (英) = Japanisch (独) というように、似ているようなケースは、単語などをみてるとちょいちょいあります。Good morning (英) = Guten Morgen (独) のように、綴りから「なんとなくこんな意味かな」なんて推測もできることもありますが、綴りが同じでも意味が全く違うものも存在していたり。更に動詞や冠詞・定冠詞・名詞に性があることなど考えると、文法規則は英語よりルールが多く複雑です。ただ、文型などは英語と共通する部分も多少はあるので、英語学習で要領を得ている人は掴みが早いかもしれません。それでもやっぱり、別物だと思ってもいいかも。
ドイツ語クラスの特徴やイメージ
ドイツ語クラスは、割と「真面目」でした。他の学部生も混ざるクラスで、法学部の学生がとても多かったですね。法学部生にはドイツ語は割と人気らしい!
英語が得意な学生も多く集まる感じで、留学あるいは留学経験者がの学生がチラホラいました。ほんとに真面目で授業中も超静か。(講師が怖かった理由もあるけど) 周りに合わせるとかではなく「自分、ドイツ語勉強したいんで。」のような感じのあつまりでした。
真面目・堅実と言われるドイツのお国柄が授業にも表れているのか…というイメージ。履修クラスも少ないので、こじんまりとした雰囲気が好きな人は良いと感じました。
ドイツ語まとめ
ドイツへ旅行に行った際に、現地ですこーしドイツ語が役に立ちました。やっててよかったってやっぱり思いました!オクトーバーフェストに行きたい方は是非ドイツ語を!
- 英語とはルーツは同じだが、似ているようで似ていない
- 割と規則性のある発音に比べて、文法が複雑で難しいと感じる
- 英語・フランス語・スペイン語ほど多くの世界の多くの国で話されてはいないが、ヨーロッパでの話者は非常に多い
- 日本語にもドイツ語由来の外来語が多く、特に医学・化学・音楽の分野で多くみられる
- ややマイナー言語の扱い
- ドイツあるいはその周辺国の歴史・文化・経済に興味がある
- 医学部生や理系の学生、音大生は学んでおくとよさそう
- ヨーロッパへの留学や旅行を予定している
- 工業製品 (車など) や音楽。サッカー、ビール、山登りが好き
- 英語との比較を楽しみたい
ロシア語 (ロシ語)・アラビア語
外国語大学では選択できる専攻・副専攻言語がたくさんありますが、総合大学では第二外国語の選択科目として中国語・コリア語・フランス語・スペイン語・ドイツ語あたりがメジャーだと思います。しかし、他にも話者人口の多い外国語かつ国連公用語に指定されているものとして「ロシア語」「アラビア語 」があります。選択科目として用意されている大学はそこまで多くないかもしれませんが、僕が在籍していた大学では「ロシア語 (ロシ語)」を選ぶことが出来ました。
ロシア語はボルシチとかハラショーあたりしか分かりませんが、ロシアの国土やその周辺国でも話されており、話者は多いですね。あのロシア語の文字からなんだかちんぷんかんぷん!のイメージなのが正直な感想。とはいえ、日本とロシアは地理的に近いので、新潟はロシアとの貿易拠点として、北海道でもロシア語表記がみられます。海上保安庁や自衛隊でもロシア語を学ぶことができるようです。ロシア語の二―ズは高そう。
アラビア語といえば、2020年現在の東京都知事の小池百合子さんが精通していることで有名、エジプトのカイロ大学を卒業して通訳としても活躍していたという経歴の持ち主。独特のアラビア文字は私たちからみると「???」な状態になりますね。自ら進んで選ぼうとしない限り学ぶ機会が少ない言語でしょう。
しかし、アラブ諸国は石油産出国が多く、様々な国にとっても経済協力の面などで関わりが強く、非常に重要視されている地域です。中東地域やアフリカの北部 (地中海沿岸地域など) でのみ集中的に話されている言語ではありますが、話者も多く、国連の公用語枠に入るくらい非常に大きな影響力を持つ言語だといえるでしょう。
ロシア語・アラビア語は科目が設置されている大学があまり多くはないようですが、スキルは非常に重宝され、活躍の場を広げられるポテンシャルの高い言語だと思います。日本人で話せる人も少ないので、ニッチなところをせめていきたい人にはもってこいですね。
まとめ
僕自身すべての言語を学習したわけではないので、とらえきれていない特徴はまだまだあると思いますが、ざっくりとこんな感じかな?というイメージはこんな感じです。
第二外国語のクラスは、大学生の履修科目の中でも1、2年間はなかなかウェートが重く、他の必修科目や英語のクラスとも並行してやらなくてはならないので大変だなと感じることでしょう。実際に僕自身も学生時代には「ああ…ドイツ語のクラスへ向かう足が重い…先生めっちゃ怖い…」と思っていたのですが、今振り返ると「もっとまじめにやっておけばよかった!」とせっかくの学習機会を無駄にした気がして、反省しています。
あと、文系 vs 理系でどれを選択するかのオススメについてはあまり差はないかなと個人的に感じています。しいていえば、医学部で勉強する方なんかはドイツ語くらいでしょうか…。
「第二外国語って必修じゃなくてもいいのでは?」と何度も思いました。興味のある人はとればいいし、興味のない人は別の科目で充てたらいいと。なぜか、いろんな大学で必修になっていることが多いんですよね。きっとそれは「もっと外の世界に向けて視野を広げなさい」という機会を設けているのでしょう。
多少かじっていたドイツ語が、海外旅行や留学生活の中で、あいさつや簡単なフレーズを発することでコミュニケーションのきっかけとして、役立つ場面がたくさんありました。そして時を経て、今では「中国語」の魅力に取りつかれてしまい、英語以外の言語を学ぶ楽しさを再認識しています。
流暢に使いこなせるレベルまで持っていくには、週に数回の授業参加ではなかなか厳しいです。それ以外に相当の根気と努力が要るものですが、英語以外の外国語として他の言語に触れておくのは決して無駄ではないと思います!語学力というより、話のネタとして役に立つことが出るはず。
英語以外の第二外国語の選択に迷ったとき、出来るなら「関心を持って」選び、学習に臨むほうがやっぱり理想かなと思います!外国語学習に高い関心があれば、必修科目という縛りがあったとしても充実感や達成感に繋がってきっと楽しむことができると思います。