友人が台湾留学を経て、そのまま現地台湾で就職したのですが僕自身も興味があるので「日本人の台湾の就職事情ってどう?」と色々聞いてみました!
外国人である僕たちが台湾で就職する上で現地の人以上に頑張らなきゃいけないのはもちろん、当たり前ですが「動くか動かないか」これに尽きるようです(‘ω’)
僕が友人から聞いた情報のキーワードは…
- 異業種への転職も十分可能
- 台湾では重宝される!母国語が日本語であること
- 英語力は非常に大きなアドバンテージになる
- 中国語力はあるほうが断然良いが、なくてもどうにかなる
- 高収入は期待しすぎないこと
- エージェントを利用するなら慎重に
僕の友人は短中期の台湾留学中に就職活動を行い、何社か受けた後に台湾現地企業ではなく本社がアメリカの会社へ転職しています。今まで経験のなかったファイナンス部門(財務の仕事に近い)に配属。主に日本語・英語の窓口対応を行っています。ちなみに採用時の面接は全て英語だったようです!
- 職歴:外資系の会社でカスタマーフロント/旅行代理店などでの事務職経験
- 学歴:海外大卒
- 保有資格:特に無し
- 語学力:英語(TOEIC 900点台後半)/中国語(日常生活は困らない程度)
目次
仕事はある!
友人は「外国人の求人募集・採用枠は結構あるよ!」と言っていました。特に、
- サプライチェーンマネジメント(貿易・調達)
- メーカー(製造業)
- 物流関係
- エンジニア
などは需要が結構あり、人財探しは積極的に行っているようです。もちろん経済や景気により求人の需給バランスは変わると思います。どこの国でも言えることですが、やはり「専門職」は強いといいます。自分自身の待遇やポジション希望と企業とのマッチング次第ですね!
母語・日本語スキルの強みを生かして
友人が採用された理由の一つとして、会社側が「ビジネスレベルの日本語スキル」を求めていることが条件だったことです。日本の支社とのやりとりもあり、そこで日本語でスムーズに業務を遂行できる人が必要だったこともあり、異業種・未経験でありながら採用にありつけたようです。
友人は前職で海外の外資企業に約7年ほど勤めた経験もあり、仕事での使用言語はほぼ英語メインだったのですが、そこでは日本にある支社とのやりとりもあったため、このようなコレポンケースには慣れていました。日本語を話せる台湾人は非常に多いと思うのですが、やはり日本語を母語としている人は微妙なニュアンスだったり言い回しを使いこなすことが出来るので(出来ない人もいますが…)ビジネスシーンで日本語のスキルは大変重宝されそうですね。そういった点で「日本語が母国語」であることは大きな強みになりますね!
英語スキルはどう?
僕の中国語の先生も友人も言っていましたが、台湾就職で「英語」のスキルは非常に有利とのこと(‘ω’)そして、見つける仕事の幅が思い切り広がるので英語運用能力は絶対に身につけていたほうが良いようです!海外大学卒(特に有名なところを出たりすると)は注目されることも多く、中国語が主に話されている台湾であっても台湾就職においては「英語力」は大変重要なポイントとなります。
特に信義區あたりは大きな企業のオフィスが集中しており、そこらへんで働くサラリーマン・OLさんは英語が堪能な台湾人が多いですね(‘ω’)欧米に憧れる層が大多数みたいです。
僕の友人の会社も、留学経験がなくても非常に流暢な英語を話す台湾人・海外育ちの人・外国人も多く在籍していることからオフィス内での共通言語はほぼ英語(台湾人同士はもちろん中国語ですが)とのこと。友人も業務上英語メインで使う経験があったので、そのような環境には抵抗なくなじむことが出来たそうです。
中国語スキルは?
友人は独学で中国語 + 短中期の台湾留学で日常会話は問題なくこなせるレベルまでもっていくことはできましたが、本人曰く…
- 生活は困らないけど複雑な会話やビジネスレベルではない
- 発音やリスニング自体も怪しい点は多数なので自信はない
- オフィス中国語を使う機会は雑談以外では皆無(台湾人とも英語で会話)
- 日本語を話す人も結構いるので、中国語を話す機会は買い物くらい…という日も多い
中国語でカバーというより「台湾生活(環境)に慣れたから」こそ日常生活は問題なく過ごせていますが、やはりレベル感として「日本語>英語>>>中国語 」といった順番になっているようです。ただ、どちらかといえば中国語スキルより英語スキルをより重視しているようなところも多く「中国語はあまり話せないから台湾就職は…」というようなあきらめる必要は全くないと言っています(‘ω’)
ただし、中国語を話せるに越したことはないと思うので「英語も中国語もどちらも話せる」ほうが絶対に良いですよね(‘ω’)現地での生活をより楽しむため、より有益な情報を多く集めるためにも現地で話されている言葉もマスターすることはとても大事だと思います。
中国語が非常に流暢な日本人もたくさんいますが、それにプラスで高い英語力があると最高ですね!
バリバリ稼ぎたい人には不向き?
僕の友人はバリバリ仕事をしてお金をバリバリ稼ぐというタイプではなく、どちらかといえば「旅行でハマって好きになった台湾で生活してみたい!」という好奇心と人生経験を積む目的で滞在をしています。そういった意味で、本人も「高い収入には特に一番重視してこだわっているわけではなかった(期待もしていなかった)、でも違った職種の経験を積める機会があるならチャレンジしてみるのは良いかも!」という感じで、割と柔軟な就職活動に臨んでいました。
台湾はあまり給料が高くないようで、月収20万(日本円)あれば割と良いほうみたいです。日本人が台湾就職を躊躇する理由として「年収ダウン」が結構引っかかることも多いみたいです。
これは台湾就職自体に何を求めるか、人それぞれ目的や条件は異なる部分なので自分自身の中でゆずれない点・妥協できる点・目的などをある程度基準を設けておく必要がありそう。
ただし、職種によっては台湾就職により収入アップも望めるかもしれません。特にエンジニア職は結構良い待遇のようで…この分野の専門スキルがある方は是非チャレンジしてみてはどうでしょう(‘ω’)!?
職種・経験・企業・スキル・何を求めるかで人それぞれ変わってくる部分なのであくまで僕と友人の主観程度にとどめておいていただければ(‘ω’)!
エージェント選びは慎重に!
高い中国語力がなくても日本語力や英語力さえあればどうにかなるかもしれない台湾就職。完全日本語で連絡OKの転職エージェントなど(日本でも有名な大手の人材斡旋会社など)も台湾には多数あるため、求人を掲載していることもなかなか多いようです。
ですが、友人からの強いアドバイスとして「エージェントの言うことをうのみにしすぎない」「本当にいいエージェントかどうかの見極めは大事」「直感で何か違和感があれば避けるべき」と、この点については慎重な判断をしたほうがいいと断言しています。何社か日本でも有名な大手のエージェントに求人がないかコンタクトを取ったようですが「あなたはあまり中国語話せないんだから…」ということを言われて(本人も自覚があって当然否定できない部分ではありますが)そこで足元を見られて、希望している職種とはかけ離れた全然違うハチャメチャな条件のポジションを紹介されたりと、なかなか適当な対応をされてしまい良い印象がないと言っていました。
そうやはりここでポイントになるのは中国語。「台湾就職をするだけ」なら日本語と英語だけでどうにかなるかもしれませんが、より有益な情報収集や条件を探していくなら、現地の台湾人が使う求人サイトの使用(もちろん中国語)で理解てコンタクトを取れる力・度胸・努力は最低限したほうが断然良いですね。
ここはローカルのアドバイスをもらったり、中国語をある程度駆使しなければならない試練の壁になるかもしれません(‘ω’)!頑張らないとですね。
まとめ
結局のところ「英語も中国語も職歴もなんでも大事!」ごもっともではありますが、チャレンジしていく姿勢と自分自身が台湾就職のビジョンや目的をしっかり持つこと(当然)が最低限必要ですね。これは台湾で働くことに限らず、どこの国でも(日本でも)求められることかもしれません。
僕の身近な人で唯一台湾就職について色々聞ける人物の話ではありましたが、肩肘張らずにリラックスして臨んでいる姿はすごいなと思いました。本人は見えないところで努力をしている・苦労している(してきた)とは思いますが、こういった話を聞くと僕自身も今目の前にあることを一生懸命やらなくてはと思い中国語・英語の勉強、仕事も頑張ろうと思います(棒読み)