実は数年前に「貿易実務検定C級」という民間資格を取得しました!
日本貿易実務検定協会が主催となり、貿易に関する知識・能力を客観的に評価するもの。C級の場合は、貿易に関する基礎知識の有無を測ります。
というものですが、ざっくりと「貿易に関する知識ありますよ!」を証明する資格試験となります(‘ω’)実務経験1~3年以上のレベルとのことですが業務にもよると思うので、あくまで参考程度で良いと思います。取得するとしっかりと履歴書などに書くことの出来る資格です(‘ω’)貿易・物流業界・商社といった仕事に関わる人、または学生さんなんかはなんとなくこの資格が気になる方も多いのではないでしょうか(‘ω’)
会社での業務上、多少の貿易・物流知識を使う場面があり実務経験がある程度経っていたので「なんか資格でもとってみるかな」という軽い気持ちと、あまり気負いせず受けられそう・難易度がそこまで高くなさそう…ということで「少し頑張れば受かる資格試験」として選びました!実際本当にそんな感じでした。
僕はそんな貿易実務検定の中でも一番ベーシックかつ下位クラスとなる「C級」に合格しました!ざっくりと貿易実務検定C級について個人的に感じたことまとめると…
- 独学でも十分合格できる
- 英語が得意な人・実務経験(貿易・物流・通関・航空代理店など)がある人はやはり有利
- 学習期間は1ヶ月半~2ヶ月
- 使うべきテキストはオフィシャルの参考書2つ!それを何度か繰り返して読み込むだけ
- 1問あたりの配点が高いので要注意
目次
試験の概要
貿易実務検定C級の試験はこのような感じです(‘ω’)!受験資格は特に定めがなく誰でも受けることが出来ます。
- 受験料(C級):5,980円(2018年10月現在)
※銀行振込あるいはWeb上でクレジットカード決済 - 申込の開始:試験日の2ヶ月前くらいからスタート
- 試験当日に必要なもの:HBあるいはBの鉛筆・消しゴム・受験票(受験番号・受験級・氏名・会場名の記載のメモ書きで代用もOK)・身分証(運転免許証・パスポート・保険証)
- 合格発表の方法:ホームページ上で合格者の受験番号を掲載(不合格者への通知はなし)
- 合格証明書の発行:e合格証(PDFデータPDF)でダウンロードあるいはメールで取り寄せ可
- 更なる受験要項の詳細はこちら
↑PDFデータでもらえる合格証はこんな感じです。
- 試験日:2018年10月7日(日)
- 申込期間:2018年8月7日(火)~2018年9月21日(金)
- 受験票発行:2018年9月26日(水)~2018年9月30日(日)
- 合格発表日:2018年11月2日(金)予定
- 合格証送信日:2018年11月9日(金)予定
- 貿易実務(150点)+ 貿易実務英語(50点) = 計200点
・貿易実務(150点:貿易と環境/貿易経済知識/貿易の流れ/貿易金融/貿易書類/貿易法務/通関知識/貿易保険/外国為替/航空貨物)
・貿易実務英語(50点:商業英単語/英文解釈) - 合格基準点:80%を基準(160点以上/200点が目安)
※試験問題は持ち帰りが出来るので試験後すぐに自己採点出来ます。 - 解答方法:選択式(記述はありません)
貿易実務と英語の試験構成となりますが、見てわかるように英語だけでも50点の配点があります。ということは、英語が得意な人は貿易実務検定C級においてかなり有利に働くものになります(‘ω’)!
また、貿易実務英語で80%以上の成績(50点満点中40点以上)を取ったが不合格となった人は、次回の試験から4回実施分まで英語科目の免除が可能となります!もし不合格の場合でも次回は貿易実務により集中して取り組めば合格に近づけますね。40点以上マークして英語科目免除の権利があっても、免除を利用せず前回より高得点を更に狙いに行くのも手です。40点ギリギリ免除OKとかだと次回免除を利用せず頑張るほうがいいかもです!
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開場:13:15
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受験説明:13:30
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貿易実務:13:45–15:15(1時間30分)
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貿易実務英語:15:30–16:15(45分)
東京/横浜/埼玉/千葉/名古屋/大阪/神戸/福岡/沖縄 ※試験会場は実施日によって変わるかもしれないので最新情報をチェック!
貿易実務検定の詳細内容はこちら(受験会場・レベル目安・スケジュール・受験料・科目など)
難易度・合格率
C級の場合、合格率は50%~60%の間くらいですね!試験日によっては50%切っていたり、70%を超えている回もあり結構ドキドキな感じがします。受験者数も1,000名~2,500名程度と各回によってバラつきがありますね。
合格率が50%~60%となると、それでも半分くらいの人は不合格となっている計算になります。そうなんです、貿易実務検定C級はそこまで難易度が高くない試験ではありますが設問あたりの配点が高く、問題1つでも間違えると失点がかなりデカいのです。
試験の感覚としては「勘でイケるかも?」は正直厳しいと思います。「決して難しくはないけどある程度勉強しなければなかなか受かることが出来ない」という感じです。C級は80%以上(160点以上)が合格の基準となるため、160点以上をとれば合格できる可能性は十分に高いです!
学習期間・勉強のコツと使用テキスト
学習期間は僕の場合は2ヶ月 + 実務経験3年ほどでした!自分自身の担当業務で「ああ、この単語知ってる」「こういうことね、はいはい」という感じで割とすんなりと理解できる・予備知識がある分野ももちろんありましたが、正直「何だこれ」といった内容のほうがほとんどでした。
- 貿易実務(150点:貿易と環境/貿易経済知識/貿易の流れ/貿易金融/貿易書類/貿易法務/通関知識/貿易保険/外国為替/航空貨物)
- 貿易実務英語(50点:商業英単語/英文解釈)
上記の貿易実務の出題科目の中では、貿易経済知識・貿易の書類・通関知識・外国為替・航空貨物あたりは割と一般常識と実務経験でカバーできましたが、それ以外のところはイマイチしっくりとくる内容じゃなかったので結局テキストの内容をイチから覚える必要がありました。なので僕のように実務経験があったとしても参考書無しはかなり厳しかったです。
貿易実務検定C級の勉強は、学習時間を半年~1年もかける必要はありません!毎日15~30分ほど参考書を読むことと、それぞれの項目にあるミニテストを繰り返してやることのみです。色々な問題集を別途買ったり…いうことも特に必要はありません!ですが、参考書選びについては押さえておきたい2つがあります。
個人的に「この参考書さえ読み込めば受かる」というのがこれ!そうなんです、日本貿易実務検定協会のオフィシャルテキストの2つです。(世の中いい感じにビジネス回ってる!)
- 「貿易実務ハンドブック」を読む
- 「めざせ!貿易実務検定」を並行して要点解説でポイントを押さえて、過去問を解く
この2つだけで本当に充分です。1周したら今度もう一度繰り返します。段々と分かる範囲が増えてくると思うので「ちょっとここ苦手だな」っておもうポイントを振り返るということだけでいいのです。やはり協会のオフィシャル参考書とあってか、実際の試験問題もかなり類似したものが出てくるので「あ。これ参考書でみたかも…」なんて問題も頻出!
- 英語が得意な人は貿易実務英語の過去問をさくっとみてみて、ある程度点数が取れそうな感覚があれば勉強をすっ飛ばして貿易実務のほうに集中したほうがベター
- 円高・円安など外国為替などの一般常識は常日頃から意識して頭に入れておくこと
- コンテナ(FCL・LCL)の通関の流れみたいなところは毎年出ている気がするので必ず押さえておいたほうが良い
- 3文字略称系(GATT・WTOなど)も頻出問題なので違いを押さえておく
学習開始~合格後で変化は?
最初はなんだか資格の勉強っておっくうだなーなんて思っていたのですが(久々にこういうものを受けることになったので)、学習し始めてくると段々「あ、これイケる気がする」という自信に変わりました。
実際の試験当日も2つのテキストを2周していたこともあり、案外スラスラと解くことが出来て見直しの時間も十分すぎるくらいにありました。ただ、凡ミスがいくつかあって「思ったより貿易実務部分が取れなかった!もう少しイケると思ったのに!」と悔しい思いをしました。配点の高さで1問の失点が命取りですからね。試験後の自己採点で合格基準80%となる160点以上は取っていたので合格確実ラインを越えたので安心しました(‘ω’)
学習をしていく中で「これはイケるぞ」と手ごたえを感じた人は、きっと当日も同じ感じで臨めると思うので、テキストを読み、過去問をやってみて正答率が高いようであれば合格できる可能性は全然あると思います。
やっぱり合格すると嬉しいですよ(‘ω’)!自信にもつながりますしね!特に劇的に変化したわけではないですが「資格保有者として名乗れる」という権利をGETしました。
まとめ
貿易実務検定C級は、学習内容は割と一般常識に関わることも多く、わざわざ参考書を見なくても「これくらい常識だよね」とより身近に感じるものが出題科目となっていることもあります。大学生で経済学部・経営学部・商学部に在籍している学生さんや、海外の取引先と関わりのある方、物流の前線で仕事をしているという方は是非トライする価値があると思います(‘ω’)
決して難しいものではない(勉強したら受かる、独学でも問題無し)ので、これから受験されるみなさんは一発合格を狙っていきましょう!応援しています!